夏草や。
「歴史とは書かれた文字。それ以上のものではない」
碩学は書記見習いを憐れんだ。
この蒙昧無知を以てさえ文字の精霊とその厄災の揺るぎない証拠。だと言う。
王の図書収集癖は、事実
覇業を達成したのも事実。
ニネベに大地震があったのも事実で。
火災で焼失も事実。
蟄居の理由は、さもありそうな、話。
組合事業法に基づく組織の解消と発展、
統廃合での所在の変遷。沿革の記された石碑は背の高い夏草に埋もれていました。