金田一が島を去る日
何となく見始めた市川崑・石坂浩二版「獄門島」、2時間半見入ってしまいこの時間（笑）。私は角川文庫で表紙違いも含めて揃えているくらい横溝正史が大好きで、それ故に映像化の際の改変にはいつも不満があって、もっとも評価が高い市川・石坂コンビによる映画化シリーズも確かに素晴らしいとは思いつつ例外ではないのです。しかも私は映画自体あまり見ないし。しかしこの「獄門島」だけは別。本当に名作です。不満と言えば金田一が兵隊帰りではないことくらい。瀬戸内海、音楽、網元の屋敷、坂口良子、美しいものに溢れた映画です。特にヒロインの大原麗子、この映画の早苗さん以上に美しい女性はいまだかつて見たことがありません。